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0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『激安王 通天の角』




祭主恭嗣『激安王 通天の角』再見、

高橋和也は、父の仇を討つために悪徳問屋の國村隼を騙そうと画策する。

そのためにひと芝居打とうと、麿赤兒や子分の軌保博光らと協力し合い、激安ショップをやり始めるが。




川辺優・作、郷力也・画の同名漫画の映画化作品。

一言で言えば「スティング」大阪編みたいな内容。

高島礼子が脇役の高橋和也の恋人役で、まだ中年期の國村隼が悪役を演じている。

「ソナチネ」に出ていた国舞亜矢が高橋の妹役で出ているのも懐かしい。

麿赤兒が高橋に頼まれて助っ人になるが、途中で善玉なのか悪役なのかわからない設定となっている。

高橋が激安ショップを一等地にオープンさせて國村を餌に食いつかせた後、偽のオークションを見せつけてミスリードさせてから型に嵌めるという展開だが、「スティング」のような小粋な醍醐味はないものの、まあそれなりのコンゲーム展開にはなっている。

高橋和也と軌保博光のコンビも悪くないし、國村隼はまさに適役である。

出来としてはまあまあな一篇。 2020/10/17(土) 13:05:05 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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